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| 「商業主義には興味がない。自分の信念が大事」「1エーカー当たりの生産量は2トン程度。一般平均からかなり絞り込んだ」 |
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| 長髪にひげ面。職人気質の香りがするエリック・フライさんが醸造した「レンズ」の白ワインが1位に輝いた。品種はシャルドネ。選考委員からは平均的に高得点を得た。香りは「樽(たる)とバニラ」、風味は「リンゴ、ペアー(洋ナシ)」。フライさんによると、「西海岸産が香りや味が華やかでワインだけで飲めるのに対し、東海岸ワインは食事と合わせる」という。 |
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| レンズのワイナリーはニューヨーク州南東のロングアイランドにある。三方を水に囲まれており、地形はフランスのボルドーそっくり。中部ウィスコンシン州の土壌が氷河によって削られて堆積し、土壌はきめ細かく水はけが良く、ミネラル分に富んでいる。 |
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| レンズはメルローでも3位も獲得。選考委員は「ダークチェリーにマッシュルームのエキゾチックな香り」「コクがあり肉料理と合う」とした。
隣接するワイナリー「ラファエル」は5位で「カシスやミントをたばことムスクの香りが包み込む」。
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| 「口当たりがシルクのよう」「うずらロースト、ローストビーフに合う」と称賛された「ベデル」(メルローとカベルネ・ソービニオンをブレンド)は7位。同じ系列のワイナリーで造られたカルベネ・フラン種の「コーリークリーク」も10位に入賞した。 |
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| ニューヨーク州北部のフィンガーレイク地方。その中心銘柄「ドクター・コンスタンチン」が、リースリング種で2位、ゲブルツトラミネール種で3位、ルカツィテリ(米国読みアールカッツィテリ)種で6位となった。五大湖周辺の冬の気候は厳しいが、同ワイナリーは左右を山で挟まれ、冬の吹雪の影響が比較的少ないという。 |
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| 選考委員によると、同リースリングは「ハニーとペアーの甘さとミネラル感」、ゲブルツが「当初は甘いが時間がたつとすっきり」、ルカツィテリは「ポップコーンのような焦げた香り」。 |
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| 一般に珍しいルカツィテリは、コンスタンチンの創業者である故コンスタンチン博士の出身地ウクライナに隣接するグルジアが原産。博士が米国に移住した当時はソ連領で、何から何まで国外への持ち出しが禁止されていた。このため「博士がコートのわきの下に苗木を隠して持ち込んだ」という武勇伝が残っている。 |
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| ニューヨーク州のワイン栽培は比較定期早く、17世紀にスタートした。ただ寒冷な大陸性気候であるため、味わい深い欧州品種のブドウ栽培は難しかった。この逆境を乗り越えたのが、20世紀半ば以降に本格化した、コンスタンチン博士を始めとするワイン研究家。彼らの品種・土壌改良と気候に合わせた醸造手法のたまものだ。 |
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| フィンガーレイクでは八位に「ハント・カントリー」のアイスワインが付けた。アイスワインはブドウが凍る瞬間に甘みが凝縮するのを利用してつくる。人工的な圧縮冷凍を使うことが多いが、同銘柄は地の利を生かした天然製造だ。 |
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| ≪調査の方法≫ |
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| 比較的入手しやすく、小売価格が30ドル程度までの東海岸産のワインで、ブドウの種類や値段などを参考に人気の高い36本を候補とした。日経アメリカ社がニューヨークで開いた選考委員会でメンバー8名に試飲してもらった。各委員1位から12位まで順位を付け、これを点数化して総得点でベスト10を決めた。 |
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| 選考委員は次の通り(敬称略) |
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| ●茜一夫(「週刊NY生活」記者)●石黒孝一(日本クラブ・サービスマネージャー)●大坪賢次(大坪不動産・社長/米国ソムリエ協会認定ソムリエ)●片山晶子(フードジャーナリスト)●二宮和義(ニューヨーク日本国総領事館・領事)●船富素行(米国建和商事・社長)●松浦肇(日本経済新聞社米国総局・記者)●梁世柱(ヤン・セジュ)(日本レストラン「響屋(KYOYA)」利き酒師) |
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| 肩書は2008年1月時点
日経米州版2008年1月4日付「米国特集」に掲載
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