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経アメリカ社のホームページで「行ってみたい美術館」の投票を受付け、ベスト10が決定した。
メトロポリタン美術館 (MET)所蔵の絵が「米国で見る名画」ベスト20に2点しか入らなかったのは意外だが、三百万点を超える膨大な所蔵点数と幅広いジャンル、質の高さ、美術館の規模・設備など、すべての点で世界屈指の美術館であることに変わりはない。
西洋絵画に加えて、ギルバート・スチュアート、ジョン・シンガー・サージェントやメアリー・カサット、ウィンスロー・ホーマーなどの米国画家の絵もアメリカンウイングに展示されている。また、ミュージアムショップやカフェなども充実しており、数日かけて見る価値がある。
1位、2位をはじめ、合計7点がランキング入りしたMOMAには19世紀末から現代にかけての芸術作品が集められ、展示されている。今の建物は日本人建築家の谷口吉生氏によって設計され、2005年に再オープンした。近代芸術を米国に広めることを目的としたキャンペーンをわずか8枚の版画と1枚の素描でスタートし、1929年に美術館としてオープンした時には僅か84点の作品しかなかった。1位となった「アヴィニオンの娘たち」をはじめとする名画がパリではなくニューヨークにあるというのは、米国民の審美眼を磨くために最高傑作をコレクションしたMOMA館長バー氏の功績によるものである。
シカゴ美術館は規模、所蔵品の幅広さと質の高さでアメリカでも屈指の美術館であり、印象派の重要な作品を数多く展示している。ランキング上位に入った2点をはじめ、カイユボットの「パリ通り:雨」など比較的大きな作品が揃っている。
ボストン美術館の東洋美術のコレクションは既に広く知られているが、彫刻、ヨーロッパのアンティークのコレクション、アーリーアメリカン時代や18世紀の室内家具や工芸品などとともに、11世紀から20世紀初頭までのフランス近代絵画のなじみ深い作品を多数、所蔵している。
ポール・ゲッティ美術館は新館と旧館に分かれており、事前予約制のゲッティ・ヴィラ(旧館)は古代ローマの大邸宅を再現し、広大な中庭を長い回廊で包み込むように作られている。車で数十分の距離に位置する新館にはギリシャ・ローマの美術からルネサンス・バロック絵画からアメリカ現代美術まで幅広く展示されている。潤沢な資金により、年々、コレクションを充実させているが、1980年代のバブル期には当時のオークション最高額で数点の名作を落札した。
バーンズコレクションは創設者アルバート・バーンズの遺言により長い間、一般公開されず、なかなか見ることができなかった。現在でも公開を特定の曜日に限り、しかも事前登録が必要。印象派、後期印象派を中心に181点のルノワール、69点のセザンヌ、59点のマティスなど量と質の高さは圧巻である。
ワシントンDCの中心部の大通り(モール)に並ぶ巨大なスケールの大理石建築の中でひときわ威容を放つのがナショナルギャラリー。大財閥の総帥であり、13年間、財務長官も務めたアンドリュー・メロンのコレクションをベースに、その後多くの人たちの寄贈によりイタリア初期ルネッサンスから現代美術に至るまでの膨大なコレクションとなっている。
映画「ロッキー」の印象的なシーンの背景としても有名なフィラデルフィア美術館所蔵の2作品がベスト10入りした。30万点にも及ぶ所蔵品の中でも印象派、後期印象派の宝庫として知られているが、現代美術でも世界一を誇るマルセル・デュシャンのコレクションがある。
イギリス人科学者のジェームス・スミソニアンの基金により設立されたスミソニアン・インスティテューションは各種博物館や美術館によって構成され、毎年その規模を拡大している。東洋美術のコレクションが充実しているフリーア・ギャラリーやヨーロッパ絵画を始めアメリカ絵画の大作が多いハーシュホーン美術館、アメリカンアート美術館にも行っておきたい。
フランク・ロイド・ライト設計のカタツムリ状の外観を持つのがグッゲンハイム美術館である。作品を見ながら、らせん状の回廊を降りてくる他にはないユニークな方式。印象派から現代までの絵画・彫刻など6000点を超えるコレクションだが、特に200点を超えるカンディンスキーはアメリカ最多。
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